平成10年10月集中豪雨にかかる災害

気象の状況

総雨量図(10月16日12時〜18日6時)

総雨量図(10月16日12時〜18日6時)

 平成10年10月17日〜18日にかけての台風10号豪雨は、吉井川流域に流域平均日雨量154oを降らせ、上流域(津山地点上流域)においては、流域平均日雨量190oをもたらしました。津山雨量観測所(岡山県)の17日21時から18日1時までの4時間雨量は157oに達し、確率的には100年に一回程度発生するような記録的な集中豪雨となった。

降雨グラフ

【津山観測所】

24時間最大雨量 210o 流域平均総雨量 223o
4時間雨量 17日21時〜18日1時 157o

津山観測所降雨グラフ

被災状況

 平成10月10月17日から18日にかけての台風10号による豪雨により、死者4名、行方不明者1名、負傷者15名、全壊11世帯、半壊・一部損壊122世帯、床上浸水2,175世帯、床下浸水2,810世帯もの被害が発生した。また、今回の出水は、吉井川水系において戦後最大洪水であった昭和20年9月18日(枕崎台風)を上回る規模であり、津山市、柵原町、吉井町、および佐伯町をはじめ各地で大きな被害が発生した。

主な被災箇所

久米郡旭町栃原

 下方侵食等による小崩壊が契機となってほぼ一枚の基盤岩上に形成されたすべり面から一気に崩壊性の地すべりが発生し、流下した土砂により、死者3名、負傷者3名、全壊1戸の被害が発生した。

側面から見た斜面崩壊の状況(旭町栃原地区) 上空から見た斜面崩壊の状況(旭町栃原地区)
側面から見た斜面崩壊の状況(旭町栃原地区)
土砂流入した田畑
土砂流入した田畑 上空から見た斜面崩壊の状況(旭町栃原地区)
ページの先頭へ